kusazukikaasan’s blog

植物、育児、食べ物、暮らし

エキナセアの効能とレシピ

こんにちは。
草好き母さんです。
先日、子供が風邪をひきました。
数日前からなーんか「寒い」とか言って長袖を着たがるのでちょっとおかしいなと思いながら様子を見ていたんです。
そしてある日、何だか機嫌が悪くて、ゴロゴロよく寝転がるので熱を測ったのですが平熱。でも、額を触ると何となく芯に熱がある感じでした。やがて咳をしだしので、あ、やっぱり風邪ひいたかな、と。
母は市販の小児用シロップを飲ませろと言ってきたのですが、まだそこまで必要はなさそうだと思って、ハーブを使ってみることにしました。
エルダーフラワーは鼻風邪に。エキナセアは喉風邪に。と、何となく使い分けているので、喉風邪らしい今回はエキナセアです。

その日は1日、家で大人しく過ごさせて、お茶をエキナセアハーブティーに替えて飲ませました。翌日には咳も消えていました。
ええもうすっかり元気で、アンパンマンの乗り物がある近くの大型スーパーに連れて行けとせがまれましたよ。
そんで、ちゃっかりアイスも食べてくれるし。
いやはや、これが子供の強さなのか。もしくはハーブティーのお陰なのか?
・・・やはり、私としてはハーブティーの力と思いたいですね。

今回はお茶の他に、エキナセアのチンキを作り直し、新たにハーブハニーも作ってみました。
プロフィールの後で作りかたをご紹介しますので、よかったら読んでみてください。

では、恒例のプロフィールです。

 

 

Echinacea

 

名前 Echinacea エキナセア

学名 Echinacea angustifolia エキナセア アングスティフォリア 絶滅が危惧されている
Echinacea purpurea エキナセア プルプレア 最も育てやすい種
Echinacea pallida エキナセア パリダ 他の2種ほど薬効は強くない種

和名 ムラサキバレンギク

科名 キク科

使用部位 根部、地上部

主要成分
エキナコシド
ポリフェノール類。
抗酸化作用や血管拡張作用がある。

シナリン(サイナリン)
味覚レセプターを阻害することで、その後に口にした飲食物を甘く感じさせる効果がある。
肝臓を保護することにより肝機能の向上が期待できる。
コレステロールの低下作用がある。

多糖類
マクロファージの活動を活発にし、インターフェロン(病原体特にウィルスや、腫瘍細胞などの異物に反応して細胞が作るタンパク質。ウィルス増殖を抑制したり細胞増殖を抑制したりと、免疫系や炎症の調節などを行う。サイトカインの一種)の産生を促進す。それにより、抗腫瘍活動や抗体の産生などを行う細胞の機能を上げる。
サイトカインといえば、抗腫瘍・抗炎症・殺菌・免疫機能調節作用を担うので、エキナセアは抗ウイルス作用だけでなく、抗菌作用もあるということになるのでしょうね。その証拠に、カンジタや膀胱炎など菌を原因とする疾患にも適応があると報告されていますし。

イソブチルアミド
アルカミド類の化合物グループ。
エキナセアの少しピリッとした風味の原因がこれ。ブラックペッパーや唐辛子にも含まれている。
虫には殺虫作用、人には唾液分泌作用がある。
薬理作用としては、鎮痛、抗炎症、反射刺激(深部組織の炎症を軽減するために表面に炎症を起こさせる)、消化促進、循環刺激作用、鎮痛、駆風、免疫機能刺激作用などがある。

アルカミド類で注意することは、時とともに分解されやすいという弱点。たとえ乾燥させたとしても1年ほどすると消失してしまうという。0℃以下で保存すると少しは消失量が抑えられるが、一番良いのはチンキで保存すること、とのこと。

 

主な作用
・免疫賦活作用
・創傷治癒
・抗酸化作用

多糖類とイソブチルアミドの2つの主要成分から見ても、免疫系に強いハーブといえます。
ネイティブアメリカンは、これを伝染病や毒エビに噛まれた時にも使っていました。これはまさしく、多糖類の作用ですね。
研究が進んでからは、【免疫力を高めるハーブ】の代名詞と言っても良くらいに世界に知れ渡りました。
なので、感染症の予防としてよく用いられています。
また、花を煎じたものは、軽度の怪我やヤケド、熱傷の治療、感染症の喉のうがい薬になるそうです。これもおそらく多糖類の粘液を利用した粘膜保護作用を利用しているのだと思いますが、この作用成分はチンキには溶けないので注意してください。煎じ薬、となっている通り、粘液は親水性です。なので、水に熱を加える(煮出す)方法が有効と言えます。

適応
・風邪
・インフルエンザ
尿道
・治りにくい傷
免疫賦活作用つまり感染への抵抗を強める作用に加えて抗炎症作用もあるので、もちろん、適応には風邪やインフルエンザが上がってきます。予防だけでなく、治りも早めてくれるのは嬉しいですね。風邪のひき始めに良いそうです。
ちなみに、【インフルエンザの特効薬】と言われているのはエルダーフラワーです。混同しないようにしましょう

安全性 CLASS1 (適切に使用する場合、安全に摂取できる)ただし、花粉症などのアレルギーの免疫の過剰で起こる症状の場合は悪化させる恐れもあるので、使用は避けた方が良い。また、キク科アレルギーを持つ人にも注意。


エキナセアの注意点
・先に書いたように、免疫賦活作用ががるが、アレルギーなどの免疫過剰で起こる疾患の場合は悪化させてしまう恐れがある。また、ムラサキバレンギクという和名にもある通りキク科の植物であるため、キク科アレルギーの人にも注意。
・ドイツの研究論文では、エキナセアプルプレア とエキナセアパリダ については使用期限として8週間以内を推奨しているとのこと。

増やし方と栽培に適した場所
種から育てる場合は春先にポットかトレーに撒いて覆い、18℃に保つようにする。苗が十分に育ったら30㎝間隔で植える(どの種も左右に30センチ以上は広がるため)。
水分が多いと根が腐ってしまうため、植える場所はm日当たりが良く乾いており肥えた土がよい。
鉢植えなら毎年冬に植え替えると良い。

エキナセアの収穫
花と葉は、花の中心部分が種子を形成して円錐状になる前がよい。
種子は花びらが枯れ落ちてから採取。
根と根茎は秋に。四年以上育てたものが良い。

備考
最近では野生のものが少なくなっている貴重なハーブです。

 

レシピ

エキナセアのチンキ(ティンクチャー)
アルコールを使った抽出方法。親油性も親水性も、幅広い有効成分を抽出できるからいいですね。
ホワイトリカーウオッカ、ブランデーなどを使うと飲用もできるので便利です。
胃だけでなく口腔粘膜からも吸収されるので、わずかな量でも即効性があると言われています。
また、保存期間が1年と長いのも魅力です。
アルコール度数が高いので、飲用するなら30〜100倍に薄める。外用なら4〜10倍に薄めるのが望ましいとされています。
子供や高齢者、アルコールを避けたい人には熱湯でアルコール分を揮発させてから使うと良いそうです。

材料
・ドライハーブ
・アルコール・・・ハーブがしっかり浸かる分
・ハーブを漬けるための口の広い蓋つき瓶
・保存瓶・・・光や酸化による成分の変化を防ぐため、遮光瓶が好ましい。しっかり密封できるものを。
・茶こし

準備
瓶はしっかり熱湯消毒しておく。

手順
①漬ける用の瓶にドライハーブを入れる。
②①にアルコールを、ハーブが完全に浸るまで注ぐ。
③瓶の蓋をしっかり締めて、2週間漬け込む。1日に1〜2回、瓶を振って中身を混ぜるようにする。冷暗所に置いておくのが望ましい。
④茶こしを使って、保存瓶にアルコールを移す。
⑤冷暗所で保存。
使用期限は1年程度が目安です。

我が家では前回も今回もホワイトリカーを使いましたが、お世辞にも美味しいとは言えませんでした。
次回はちょっと値がはるけれど、ブランデーで漬けてみようかと考えています。
まあ、保存期間が長いので次回はまた一年後になるでしょうけど・・・。

これを濾したら出来上がりです↓

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エキナセアのハーブハニー
材料
エキナセアのドライハーブ・・・お茶のパック一袋分
・ハチミツ・・・ ハーブを浸せる程度の量
・お茶のパック
・耐熱容器
・鍋

準備
エキナセアはお茶のパックに入れておく
ハチミツは耐熱容器に入れておく
鍋でお湯を沸かす

手順
①お湯が沸いたら、ハチミツの入った耐熱容器を湯につける。
②①にドライハーブを入れて湯煎にかける。
③ハチミツが熱くなったら火を止め、そのまま冷ます。
④冷めたら、ハチミツを余すことがないよう、ドライハーブが入ったお茶のパックを絞る。
⑤ハチミツを保存容器に入れて冷暗所に保存する。
保存の目安は6ヶ月。

エキナセアのハーブハニーの味は、ハチミツそのもの。
特別癖も香りもありませんでした。そのまま舐めても、お湯に溶かして飲んでも良さそうですね。
保存がきくので、また子供が風邪をひいたときに備えて冷蔵庫に待機させることにしました。

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