kusazukikaasan’s blog

植物、育児、食べ物、暮らし

子供に伝えたい じいちゃん・ばあちゃん達のレシピ ~プロローグと、ひい爺ちゃんの団子~

こんにちは。草好き母さんです。
子供の頃に食べたもので、忘れられない料理ってありませんか?
私の場合、お爺ちゃんやお祖母ちゃん、おばさん等に食べさせたもらった料理で、幾つか記憶に残っているものがあり、大人になっても無性に食べたくなる事があります。
どれもこれも素人の料理なので武骨で洗練されていないものばかりなのですが、調味料が豊富で、美味しい物も沢山ある今の世の中だからこそ、光るものがあるような気がします。
そして、それを自分の子供にも食べさせてみたい。できることならレシピを伝えたい。そう思ってこの記事を書き始めました。
私もただの主婦なので、上手くお伝え出来ないところ、再現しきれないところもあるかと思いますが、ご一読頂けるなら幸いです。

関西圏の語り口調で書いているので読みにくいところあるかと思いますが、ご容赦ください。
また、別ブログで絵本風に紹介しています。よければこちらも見てみてください。
kusazukikaasan.hatenadiary.com

ひい爺ちゃんについて

お母さんのお爺ちゃん、つまり、あんたらのひい爺ちゃんは、お坊さんやった。
じじ(爺ちゃん)もお坊さんやろ?ひい爺ちゃんは、じじの師匠やったんよ。

ほんまよう働く人で、お母さんが学校から帰ると大体、大師堂か境内で仕事してたな。
お母さんには、ひい爺ちゃんがぐうたらしてる記憶があらへんのよ。それくらい働いた人。
まあたまに、座布団を二つ折りにしたのを枕に昼寝もしてたけどな。

そのひい爺ちゃんが作る料理がいくつかあってな。
子供の頃はよう分けてもろて、食べたよ。

昔の人の料理やから調味料は最小限で質素なもんなんやけど、それがほんまに美味しいてな。
お母さん、うっかり食べ過ぎて、ひい爺ちゃんに「爺ちゃんの分あらへんがな」って笑われた事もあった。

お母さんの料理は調味料いっぱい使うし、色合いも考えた料理が多いやろ?ぶっちゃけな話、調味料上手い事使ったら、大体美味しいのよ。けど素材の味を上手く活かせてる自信はまるであらへん。
そやから、あんたらにはひい爺ちゃんの料理を味わってほしいの。

ひい爺ちゃんの作ったもんは、質素やし格好よくないけど、素直な味がすんねんよ。
騙されたと思って食べてみ。ほんまに美味しいんやから。


団子

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ばば(ばあちゃん)に確認したんやけど、ひい爺ちゃんの団子は、当時はうるち米ともち米を近くの農家さんに粉にしてもろて、それを上手い具合に配合した、ひい爺ちゃん特製の団子やったらしいのよ。

今の時代、米から粉作ってくれる農家さんなんて見つからんし。しゃあないから、今回は上新粉うるち米)とだんご粉(もち米)使うわな。

ひい爺ちゃんの団子は、白砂糖をかけた真っ白いお団子やねん。質素やけど、白砂糖は臭いが殆どないからお米の香りがしっかり感じられるの。
白砂糖のキリッとした甘味と餅米の深い香りが美味しいよ。

冷めるとちょっと硬くなるから、あったかいうちに食べるのがオススメ。

材料

上新粉うるち米を粉にしたもの)・だんご粉(もち米を粉にしたもの):上新粉とだんご粉は2:3くらい。

お湯(粉を練る用):適量

お湯(湯がく用):鍋にたっぷり

白砂糖(上にかける用):お好みで

つくりかた

 鍋にたっぷりの水を入れて、沸騰させておく

 小鍋に水を200ミリリットルくらい入れて、これも熱々にしておく(捏ねる用なので、触れる程度の熱さで)

 上新粉とだんご粉をよく混ぜる

 よく混ぜた粉に、お湯を少しずつ混ぜて耳たぶくらいの硬さに調節する。

 千切って丸めて少し潰し、直径5センチくらいの平たい団子にして、真ん中を少し窪ませる。

 沸騰したたっぷりのお湯に投入。浮き上がって来たらすくい上げる。

 上に白砂糖をかけて、温かいうちに食べる。

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